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これから資産運用を勉強しようとしているあなたへ
資産運用を勉強しようとする初心者の方へ
まず、資産運用の説明をする前に、覚えておいてほしいことがあります。
物事には大きいものから戦略、戦術、戦闘という三層があります。戦略層でのミスを、それ以下の戦術層、戦闘層で挽回することは、残念ながら出来ません。
たとえば、どんなに兵士が強くても、兵糧が足りなければ長期戦では必ず負けてしまいます。
一説によると、第二次世界大戦の戦死者の半分は餓死だったそうです。日本軍は精神論が強かったようですが、それは戦術戦闘レベルでの話であり、そんなものでは補給という戦略レベルのものを覆すことは出来ませんでした。
また、勉強が出来るからと医者を目指して成功しても、性格が医者が向いていなくて、本当は弁護士になるべきだったという事例なども、戦略層のミスの実例になります。
戦略・戦術・戦闘層の理解と、もうひとつ大切なものがあります
この「戦略戦術戦闘の三層を理解していないこと」に加えて「情報の不足」で、事態を勘違いしていて有効な対策が取れていないか、事態をわかりにくくしている人は大変たくさんいます。 資産運用についても同様です。上記2つの事態を併発すると、原因と結果の認識がずれて、混乱し、期待した結果にたどり着けないのです。
例えば、以下のようなことも原因と結果のずれが混乱を生み出しています。
◆国民年金を払っておかなければ、老後が大変だから払っておこう(情報の不足、原因結果のずれ)
現在の国民年金の受給額は満額でも5万円以下であり、生活保護の6万8千円に全く足りない程度なので、老後の生活を大変でなくす効果はない。そもそも、月額5万円以下では生活できない。つまり、国民年金制度の破綻は未来に予測される問題ではなく現状そのものである。
◆老後が寂しいのは嫌だから、結婚して子供を作っておこう(原因結果のずれ)
結婚して子供がいても老後が寂しい人はたくさんいるので、ストレートな対策にはなっていない。
◆格差が問題だ(情報の不足)
格差はバブル絶頂期のほうがはるかに大きかったが、多くの人は経済的に幸せだった。最近問題になっているのは底辺層の困窮であり、格差そのものではない。
◆犯罪が増えて社会が不安だ(情報の不足)
犯罪が増加しているのは平成三年比であり、昭和30~40年代と比べると、まだ少ない。少年犯罪(件数も発生率も)も昭和三十年代(現在の60代の人たちの青春時代)より少ない。
投資、資産運用についても、多くの方が様々なことを表現しています。ですが、初心者に大切なのは、そうした情報の取得と分類であろうと思います。裏を返せば、上に書いたような情報の不足や判断ミスを生じやすい人は、投資、資産運用でも同じような経験をしていくのではないかと思います。
ですから、これを読んでいる投資・資産運用初心者のあなたが最初にすべきことは
戦略、戦術、戦闘層の理解
情報不足の解消
です。
情報不足のすべてを特定の情報源で解決することは出来ません。実際にはそうした情報の再確認も必要です。私があなたに対してできるのは「情報の整理と絶対量の不足であるという気づき」を促す事です。次のページでは資産運用・情報の不足についてお話いたします。
もし、解らない点などがありましたら弊社お問い合わせより質問して頂ければと思います。
「もっと手軽に今何をすべきかを知りたい!」という方には
津島が友達親戚に配った資産防衛法
をお勧めします。
2009年7月にリリースしたもので、多少内容は古くなっていますが、あえて更新していません。
基本的な内容には問題がないですし、書いてあったとおりのことが起こっているからです。
資産運用の基本がそんなに短期間で変化するハズなどないのです。